秋になると恋しくなるキルトスカート。今年はどんなデザインに狙いを定めるべき? 人気スタイリストの金子綾さんが、アイルランドにあるキルトの名門ファクトリーブランド 「O'Neil of Dublin(オニール オブ ダブリン)」の新作を使ったおすすめコーデを提案。 ときにカジュアルに、ときに大胆に。感性の赴くままに組み合わせて、自分が心地よいと感じる“ニューベーシック”を確立させて。
昨年も大好評だったマキシ丈スカート。今年はタータンチェックにグレンチェック切り替えを施してオリジナルな仕様に。 ベーシックな合わせに1点投入するだけで、ツイストの効いた着こなしが完成。「異なる柄を組み合わせるという、小技が効いたアプローチにニヤニヤしちゃいます(笑)。大きめなスウェット風カーディガンを羽織ったり、ポインテッドトゥのウェッジソールパンプスを合わせたり。トラッドとは真逆のアイテムを合わせつつ、黒で引き締めてシャープに着こなしたいです (金子綾)」
初お披露目となるミディ丈スカートは、トレンドのレイヤードルックで。カラーは今季注目のグレーを選択、下にスラックスを重ねてモードなアレンジに。「スカートはシンプルにそのまま穿いても可愛いけれど、パンツとレイヤードすることでより今年っぽい雰囲気に。ウエストもベルトで調整可能だから、パンツの上からでも重ねやすかったです。ボトムスが辛口なぶん、トップスはフリルブラウスで甘めに。シルバーのウェッジヒールでエッジを効かせたところもポイントです(金子綾)」
テーラードジャケットにプリーツスカート。王道ともいえるトラッドな組み合わせを、ロゴやシルバー小物を投入することでモダンにアップデートさせた金子さん。茶色を軸にグラデーションでまとめるなど、ギミックの効いた配色センスにも注目。「スカートがシックだったので、カジュアルなロゴスウェットをタックイン。ジャケットもおじさん風のデザインを選んだり、メタリックなバッグで遊びを加えました。足元はブーツを合わせると、重心のバランスもとりやすいと思います(金子綾)」
服を選ぶときはTPOは考えず、その日の天気と予定で決めるという金子さん。リースの日は歩きやすい靴で、雨だったらブーツで。そんなときに重宝しそうなのが、膝丈のキルトスカート。黒で引き締めれば、上品なキャメルカラーもより一層引き立つ。「タートルネックの上に重ねたニットは、ジップアップの少しスポーティなデザイン。今回は襟元を開けたり、ショートブーツで抜け感をつくってみましたが、黒タイツ×フラットなシューズを合わせても可愛いと思います(金子綾)」
今回金子さんが「グッときた!」と推していたのが、ブルーのマキシ丈スカート。プリントTとボーダートップスでカジュアルに振りつつ、モノトーンで洗練さはキープ。仕上げにヒールブーツ&チェーンバッグで、女性らしさを薫らせたところもポイント。「インパクトのあるカラーってつい敬遠してしまうけど、このブルーはすっと街に馴染む絶妙なトーンで、コーディネートしやすかったですね。上半身がカジュアルなぶん、靴やバッグで洗練させるのがおすすめです(金子綾)」
03で着こなしたグレーのミディ丈プリーツを、別の日はポップなアプローチで。愛らしいピンクのにニットにアイスブルーのニットをひと巻き。手元に指抜きのニットグローブをプラスして、ワクワクするようなスタイリングに昇華。「グレーは冒険できる色。どんなにほかのアイテムで遊んでも、最終的にシックに着地するので、収まりがいいんですよね(金子綾)」。黒のモカシンブーツに同色のソックスを合わせた、ストリートな足元テクにも注目したい。