KANDYTOWNのメンバーであり、ソロとしても様々なアーティストとコラボするなど、ボーダレスな活動を展開するRyohuと初セッション。唯一無二の存在感でシーンを牽引し続ける彼のクリエイションの原点を追う、全2回のスペシャルコンテンツをお届けする。ADAM ET ROPÉ 2022SSの新作を主役に、Ryohu自身がスタイリングした独自の着こなしも必見だ。
ソロとして、グループとして、これまでに数々のステージに立ち、全身全霊で自身の音楽を表現し続けてきたRyohu。彼のアーティスト活動の中心にはいつだって、ライブというオーディエンスとのコミュニケーションの場がある。「会場全体の一体感こそが、自分の中でのライブの意義」。マイクを握り、ステージを縦横無尽に動くRyohuの、その躍動的な姿を切り取った。
RyohuKANDYTOWNのメンバーとしても活動するラッパー/トラックメーカー。
ーライブの際は、普段とは異なる感覚でスタイリングを選んでいますか?
自分のワンマンもKANDYTOWNとしてライブに出るときも、そのイベントの雰囲気や、自分の立場などを考えて選ぶようにしています。普段とは違う色を選んでみたり、今日のセットアップのようなカチッとしたアイテムを着ることもあれば、白Tなど逆にラフにした方がハマるライブもある。そのイベント毎のイメージにあわせています。
ーライブ前のルーティンなどはありますか?
強いて言えば、毎回ストレッチをするくらいかな。“体は楽器でそこから出る音が声”と言われているくらい運動をしていると声が出やすくなるので。
あとルーティンではないですが、ライブ前は袖に立つと緊張でソワソワするので、やたら人と話したりしちゃいますね。ライブはジェットコースターと同じような感覚なんです。並んでいる間はドキドキしていて、でも乗ってしまえばあっという間。一曲目のイントロが流れて歌い始めてしまえば、あとは思い切り楽しむだけ。気付いたときには終わってしまうんですよね。
ーご自身のライブに加え、さまざまなイベントやフェスに出演するRyohuさんの中で、特に印象的だったステージを教えてください。
直近でいうと、年末に出演した渋谷contactでのイベントが印象的でした。自分のバイブスもよかったし、お客さんとの一体感も久しぶりに感じて、生でライブをやる良さを実感した時間でした。場所がクラブだったこともあって、お客さんもそれぞれ好き勝手やっている中で、会場全体を巻き込むようなパフォーマンスになったと思う。
あとは、2020年に1stアルバム『DEBUT』をリリースした際に開催した配信ライブは、良くも悪くも印象に残っています。“視界が狭くなる”っていう感覚を初めて味わいました。パフォーマンスする自分を一台のカメラが追うワンカット撮影のような生配信で、そのカメラの向こう側にはたくさんの人もいて。コロナ禍でずっとライブがやれていなかったって言う状況も合間って、あれは緊張しましたね。機会があれば、もう一度チャレンジしたいです。
ーRyohuさんにとってライブとは?
ライブは生のエンターテイメントだと思うので、例え同じセットリストであっても全てのステージが一回きり。その中で生まれる会場全体の“一体感”が、僕にとっての「ライブとは」の答えになるのかな。
Ryohu
ラッパー/トラックメーカー。10代より音楽活動を始め、OKAMOTO'Sのメンバーと共にズットズレテルズとして活動。2016年、KANDYTOWNとして1st AL『KANDYTOWN』をリリース。2017年にはソロとして本格的に始動を開始し、2020年に1st AL『DEBUT』をリリース。2021年には約2年振りとなる有観客ライブ「Live in The Moment」を開催した。2022年1月28日には同じくKANDYTOWNに所属するGottzとともに書き下ろした「WINNING」をリリース。2月2日にリリースされたMONJOE(DATS)の新曲「Bad Mind」にも参加している。
https://www.ryohu.com/